晴暦3099年、楽々雷来ウララ、駆ける
晴暦3099年4月。
アタシはウララ。
太楽の海花のウララ。
・・・。
今、スーリア国の西の国境のある町「サワ野」にいる。
昨日は、あわただしい世界だった。
あわただしい状態を作った人たちは、いつの間にか、どっかに行った。
取り残されたサン海花の娘三人。
「何がなんだったんだ?」
・・・。
ふむぅ・・・。
悩むに悩んだ。
ばっちゃんは、「気にすんな♪」と言った。
夜空には、撒かれた光の粒が河のように広がっていた。
「あの時」と同じような悠久の星空・・・。
・・・。
夜空の蒼さを、ぼんやり眺めていた。
そして、空は少しずつ白みがかってきた、朝の日の光の線条が差した。
何があるのか?何を知れるのか?
さあ、行こう♪
さあ、進もう♪
日の輝きを瞳に映し。
・・・。
今日は、晴暦3099年の春。
桜の花びらの踊る春。