晴暦3099年、天元宝庫のディストリビュータ
そう。

そうなんだ。

・・・。

知識?

技術?

利用?

応用?

発展?

閃き?

・・・。

希望?

・・・。

望んでも、そうは簡単に手に入らない。

望むからこそ、手に入ることさえある。

・・・。

「あきらめないで。」

・・・。

晴暦3099年4月。

この世界は、「閉じていた」。

そして、

この世界は、「開き始める」。

それは、

「人は再び、世界に手を伸ばし始めた。」

ならば、

ならば、

私は、「送る」としよう。

「拒むのは構わない。」

ならば、

「己自身の手で掴むというのならば。」

「それは、きっと素敵なことだから。」

・・・。

世界の狭間で、天元の宝庫を守主の「ディストリビュータ」は、「可能の扉」を開けた。