晴暦3099年、張りぼての星のリアニン
晴暦3099年4月。
・・・。
この地に「エンシェント」が居た事は、それはまた「偶然」。不思議なことではない。
「希望」・「願望」は、何にでも持てる。
「絶望」・「失望」は、何にでも付きまとう。
地の底の「ふらくたる」、「Down-Dead-Deep_Ctrl」。
始まったな。
水、食料、娯楽、それらを得るための「金」。
「金」を得るために働く、戦う。
それは、いつの時代でもそう。
栄誉、名声は、そのあとだ。
そのあとがあるかは知らんがな。
何のために我々は「居た」?
何のために我々は「築いた」?
動く?
動かない?
「奴ら」は来る。確実に。
この「張りぼての世界」に。
そうだ、「始まった」。
いや、「始まった」ではなく「続いていた」のだよ。
我々は、世界を築く「きっかけ」を作っただけだよ。
「歴史の無い大地」に。
「記憶の無い大地」に。
「築いた」のは、その後の者のものだよ。
だが、「終っていなかった」。「始まってすらいなかった」。
この「張りぼての世界」は、もはや「迷宮」。
「世界を活かす糸」は断たれてしまった。
だが、「きっかけ」を作る者も居た。強引な手口だったがな。
ここにはまだ、「望み」がある。「望みの花」が。
「ふらくたる」は、「天」のみじゃない。この「地」にもある。
「Down-Dead-Deep_Ctrl」を始めよう。
この後の「世界のため」に。
この「張りぼての世界」から。
「素肌を晒す道化たちには、血で出来た泥の大地により、刃の吐息と病神の恵みあれ」