晴暦3099年、忘翼の剣聖のグラディウス
晴暦3099年4月。

・・・。

「いいのですか?わたしなんかの護衛を任されて?」

・・・。

ああ。これは「依頼」でもあり、「願い」でもあった。

・・・。

「あなたは、「ワルキューレ」なのですよ?」

・・・。

いいさ。すでに、「翼は失った、忘れた」のだから。

もう、この「地」に根付いた。

・・・。

「妖精王」でも無い、あなたは、古から「世界樹の種」を育む旅に出ておられる。

・・・。

「いいのですよ。わたしには、「それ」しかありません。」

・・・。

あなたがそういうことであれば、間違いないでしょう。

・・・。

「あなたは・・・、どうなのです?」

・・・。

私は、私の出来ることをするだけです。

・・・。

「忘翼の剣聖」と呼ばれたワルキューレの「グラディウス」は、「一人の妖精」と共に旅をした。