晴暦3099年、妖精王ベクトラ
晴暦3099年4月2日。
ここは、スーリア国の西の国境のある町「サワ野」。
あたしはウララ。
・・・。
ここは、タオさんのプリン店。
窓ガラスが全部割れたプリン店に、「妖精王」が現れた!
・・・。
<そう♪そのグルグル回る刃♪うっとおしかったね♪>
<パターンありすぎて、あくびが出たよ♪>
・・・。
「・・・ふ。パターン?バカか妖精王?」
「数は数えたのか?ただ単に避けただけではないのか?」
・・・。
<いるんだよねえ♪強がりを言うの♪>
<そう、むっかしからっ♪自ら「勇者」と名乗るような人間を♪>
<聞きたい?え?聞きたい?なんで、「勇者狩り」かって♪>
・・・。
「どうでもいいわ。」
・・・。
<いままで、「英雄」と名乗るものって、いた?「勇者」を名乗ったもの記録残ってる?>
<そうだよ♪そうだよ、そうだよ♪狩った狩った、皆、狩った♪>
<君も仲間入りだね♪>
・・・。
「で、アタシは、その「仲間」に入っているかな?」、!!
妖精王の背後に、「赤い服」の人が間合いを詰めていた!!
<あれ?>
<君は・・・?>
「ルイボス!!」
ルイボス姐さま!!
九尾の赤い服のルイボスは、片手で持つ巨大な得物で妖精王の横腹を「く」の字になるくらいの勢いで、ぶん殴った!!