晴暦3099年、九尾のグリューロット
晴暦3099年4月2日。

ここは、スーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

あたしはウララ。

・・・。

ここは、タオさんのプリン店。

そして、タオさんの優しい?一喝によって、皆、食堂に向かった。

・・・。

中庭でもめてたバカ娘たちとお手伝いさん、睡魔さんズがそれぞれの席に座った。

タオさんが食事の前の一言を言った。

「今日の元気の元に感謝!」

「「「「いただきますっ!!」」」」

一斉にがっつき始めた!

別に取り合いってわけでもないのに、我先にと飲むように食べた!

「よく噛んで、よく味わって、食べましょう。」、タオさんが言った。

もう皆食べ終わってた。

・・・。

食べ終わった後の食器を睡魔さんズが手際よく運んで、洗って、拭いて、棚に収めていった。

・・・。

あたしは、そんな風景をぼんやり見ていた。

「・・・面白い?」、中庭から声をかけられた。

!!

グリューロット姐さま。・・・「九尾」をひらひらとさせながら。

・・・。

どこの睡魔さんたちも手際いいなあ・・・と。

・・・。

「で、オマエたちはこのまま本家に行く?」

「ワタシはこのままでいいけど。」

「ん?この九尾?そだね、行方不明の「オーレ」婆ちゃんと同じ九尾だよ。」

「行方不明の「ハロー」爺ちゃんを探しに出て、二重行方不明。笑えないわ♪」

「大婆は、暇あったら探せって言ってたけど、何処探せばいいっての。」

「ウララ、オマエはハオ婆ちゃんを大切にしろよ。」

・・・。

姐さまは、遠い空を見上げていた。