晴暦3099年、目録検索する龍王イド
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

タオさんと、ホコリまみれのイド館長とナビの栞さんが白の塔の地下50階目指して降りていきました。

栞さんたちのうちの一人が、カフェテラスまで案内してくれました。

タオさんが戻ってくるまで待つことにしました。

・・・。

1時間後・・・。

タオさんたちが戻ってきました。

タオさんとイド館長の顔が青ざめていました。

(どうするんです?)

(どうするって、あれ、「魔王」の仕業じゃん・・・。)

・・・。

ヒソヒソ話でしたが、ある単語が聞こえました。

「魔王」って何?

・・・。

(とりあえず・・・。)

(とりあえず・・・?)

(「目録検索」して。)

(して?)

(「龍王会議」する。)

(やっぱり、そうなりますか・・・。)

「龍王会議」って何?

・・・。

「ウララちゃ~ん・・・。」、タオさんがアタシを呼んだ。

「特技がないって言っても、「地獄耳」はダメよ♪」、ありゃ?

「いい?」

はひっ!!

「今の事は忘れなさい。ね♪」

はひっ!!

・・・。

イド館長が電話している。何かの本?を片手に。

あれ?聞き取れない?何語?

・・・。

のちに知ったイド館長の言語が、「龍語り」というもので、

人には理解できないそうな。一部の人を除いて・・・。

・・・。

一部の人、それは「龍話師」と呼ばれる人たちのことでありました。