晴暦3099年、クルミの助太刀
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

睡魔ちゃんズの眠りの呪いにより、スヤスヤ~と眠りついてしまいました。

・・・。

「目標、停止しました。」

・・・。

誰かの声が聞こえたような気がします。

・・・。

「・・・ぁちゃんっ!!」、・・・。

「・・・婆ちゃんっ!!」、・・・?

「タオ婆ちゃんっ!!」、!!

・・・。

「婆ちゃんっ!!なにやってんのっ!!」

・・・。

「まだ、こいつ、動いているってっ!!」

・・・。

「ガンッ!!」、!!、大きな金属音に目が覚めたっ!!

「モモ姉から預かった「筆」、アレどうしたの!?」

「はわわわわ・・・、ク、クルミさん・・・こ、これ・・・。」、

自分たちの呪いで爆睡していた睡魔ちゃんの一人が「筆」を差し出した。

「ガシュンッ!!」、蠢く悪魔「虚無」に「クルミ」と呼ばれた人は、トドメを刺した。

「昔からっ!言ってたじゃないっ!悪魔退治にゃっ!これが切り札だってっ!!」、

「筆」で「虚無」の額に「バッテン」を書いた。

「クルミさん・・・完全に、停止・・・しまし・・・た・・・。」、

「筆」を渡した睡魔ちゃんはそう言って、グ~グ~と眠ってしまった。

・・・。

・・・。

・・・。

「目が覚めた?」、・・・クルミさん?

「ったく、この武装で立ち入り禁止くぐるのに、どれだけ時間食われたことか・・・。」

そう、この時代、晴暦3099年では、銃刀法はかなり厳重になっていて、

所持免許取るのですら試験、審査、面接、よくわからない調査やら手続きいっぱい。

そして・・・。

こちらの「クルミ」さんは、タオさんのお孫さんの一人。太楽の蒼帝のクルミ。

モモさんの妹さんで、男勝りで力持ち・・・というと怒られる。でもとってもやさしい人でありまする。