晴暦3099年、あれは・・・虚無にゃ。
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

粉塵の奥から一人の影が!

「クロノっ!!」、カシスさんが叫びました。

「来ますっ!!」、クロノと呼ばれた、たぶん騎士の人が答えました。

来ます・・?何が・・・?

・・・。

「ズウゥゥゥン・・・」、何か重たそうなのが粉塵の中から出てきた!!

・・・な。

なんじゃありゃーーーっ!!

・・・。

アタシたちは見たことのないもの、見てはいけないものを見てしまった。

・・・。

それは何か異様に傾いている黒衣の人っぽかった。

一歩動くと「ガシャガシャギギギ!!」とまるでさび付いた機械のような音がした。

・・・。

「あれは・・・虚無にゃ。」、睡魔ちゃんの一人が答えた。

「睡魔ちゃんたちのお知り合い?」、タオさんが睡魔ちゃんに聞いた。

「あれも悪魔にゃ。悪魔同士でその場に居合わせる事は珍しいことだったにゃ。」

「そうそう♪、あの頃もこんなのいたわね♪、迷惑だったけど♪」、タオさんは何故か嬉しそうだった。

タオさんは一歩前に軽やかに出た・・・。

「タオさん!いけません!!下がってください!!」、国際警察のカシスさんが叫んだ!!

悪魔はぶれるようなノイズの乗った?動きで一撃を入れようとした!!

タオさん!!

・・・。

誰もがダメかと思った。

・・・。

タオさんが人差し指一本で、悪魔の剣戟を受け止めていた。

「睡魔ちゃんたち♪みんなが眠るくらい強力な呪いをお願い♪」

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<眠るにゃ♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪眠るにゃーーーーーー♪>

・・・。

「目標、停止しました。」