晴暦3099年、国際警察機構のカシス
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

太楽堂サワ野支店からでも離れたところにある「白の塔」がよく見えます。

はっきり見えます。

これでもか!ってくらいにはっきり見えます。

今、タオさん先頭に焼きプリンお届け隊がぞろぞろ行進しています。

・・・。

いつ見ても、白の塔は大きいですね・・・。

ん?

なんだろ?

多数の警察車両が大通りに止まっています。

たくさんの人が集まっています。

・・・。

「これはタオさん、ここから先は立ち入り制限中です。」、なんだろ?

タオさんがお巡りさんに聞いています。

お巡りさんが走っていきました。

大きな車?指揮車かな?そこに入っていきました。

お巡りさんが戻ってきました。

タオさんが説明を受けています。

「ふみゅ~・・・、白の塔は、今、危険な状態なんだって。」

・・・。

指揮車からちょっと気配の違う人が出てきた。

この国の服装じゃないみたい。

「・・・、ええ、・・・そう、お願いします。」

あ、「魔法杖」だ。最近じゃ珍しいタイプです。

「太楽さん?」

「はいそうです。」

その人とタオさんが話をしていた。

・・・。

「入っていいって。でも、別行動は無しよ♪」、タオさんは人差し指を立てて自慢げにくるりと回した。

あの人はどなたです?

・・・。

あの人は、リアニン国際警察機構のカシスさんという方らしいです。

そして、結構昔に廃止されたと思ってた「騎士」さんです。

これは、教科書にも載っていないことだったので、アタシとビアンとグリングリンには新鮮でした。

そして・・・、現場は・・・、斬新でした。