晴暦3099年、踊る睡魔を見ると寝る
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」がある。

・・・。

「ぽっぽーっ♪ぽっぽーっ♪ぽっぽーっ♪」、午後の三時だ!

・・・サワ野支店から睡魔たちが現れた!!

<ちゃっちゃか、ちゃっちゃっちゃ♪>

<ちゃっちゃか、ちゃっちゃっちゃ♪>

睡魔たちが踊り始めた!!

<ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

町行く人たちが焼きプリン屋さんに入っていく!!

焼きプリン屋さんに入っていく人たちは決まっていた!!

皆、寝も周りに「クマ」ができていた!!

<目覚ましプリンを食べるにゃ♪>

<目覚ましプリンを食べるにゃ♪>

<目覚ましプリンを食べるにゃ♪>

<目覚ましプリンを食べるにゃ♪>

この店が繁盛していた理由はこれなのか!?

・・・あざとい!

・・・あざとすぎる!!br>
睡魔たちを使って、プリンを買わせるとは!!

・・・。

「さて。」

タオさんが手をポン♪と鳴らした。

「睡魔さんたち、白の塔に行きますよ~♪」

「納品する焼きプリンの準備をしてください~♪」

ということで、

図書館「白の塔」には、大勢で行くことになりました。

・・・。

「納品する焼きプリン」・・・それは、

「頭痛がスッキリする成分の入った、図書館の龍王専用焼きプリン」。

・・・そう、

図書館の龍王、白龍帝「イド」さまは万年頭痛持ちなので、

頭痛薬が必須な困った症状のお方でした。

それが・・・。

あんなことになるなんて・・・。