晴暦3099年、轟きの音帝のヴィクトリ
晴暦3099年4月1日。

・・・。

ボサ髪の人が立っていた。

恐怖の煙使い。太楽の煙帝のヴィー。

ヘビースモーカー・ヴィー。

恐怖が・・・。

アタシたちに恐怖が襲い掛かってきた・・・。

・・・。

「「「「ゲホゲホゲホゲホ!!!!」」」」、マスクが通用しなかった!!

・・・。

ヘビーな煙は、「ヘビー」だった!

・・・。

「ガラガラガラ!!」、

路面電車の終点である「サワ野町」駅内の売店から、戸を勢い良く開けて、誰か出てきた!

そして・・・。

「ポカッ!!」、ヴィーの頭を怒付いたっ!!ヴィーが吹っ飛んだ!!

・・・あ、あの人は。

・・・ヴィクトリ姐さま!!

全身にはゴーゴー鳴っている脱臭機とか拡声器とか回転灯とか!

・・・。

「おまえはーーーーーーっ!!」

・・・。

「アホかーーーーーーーっ!!」

・・・。

「タバコは休憩室の中だけだと言っとろーーーがーーーっ!!」

「ポカッ!!」、ヴィーの頭をまた怒付いたっ!!ヴィーがまた吹っ飛んだ!!

・・・。

「おまえはーーーっ!!」

・・・。

「お客さん減らす気かーーーーーーっ!!」

周りの乗客の人達は・・・駅長さんは・・・青ざめている。そして、見て見ぬ振り・・・。

・・・。

姉妹の問題には、手出しは出せない・・・か。

「ガラガラガラ!!」、ヴィクトリ姐さまは、ヴィーを売店の中に引きずり込んでいった・・・。

・・・。

「さて・・・行くか。」、グリューロット姐さまは、素知らぬふりで改札口から出て行った。

・・・。

恐ろしいものを見てしまった。

嵐のような轟音の姐さま。太楽の音帝のヴィクトリ。

駅内の売店「太楽ストア」を営んでいる。

ヴィー・・・、自業自得。

アタシたちは、太楽堂サワ野支店に向かった。