晴暦3099年、青空ミングとエクトアルト
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の森林地帯「真珠の森」から離れて数時間。

おなかが空きました。

あ・・・。

アタシはウララ。太楽の海花のウララ。

一緒にいるのはビアンとグリングリン。

今、路面電車に乗っています。

ガタタン!ガタン!・・・。

たまに揺れます。

この路面電車も結構古いから。

本家の「リベリカ」姐さまに、強引に電車賃を渡され、

本家の「グリューロット」姐さまと一緒に、路面電車の終点のサワ野町まで行くことになりました。

歩けば、2時間。

電車じゃ、30分。

・・・。

ビアンは、「くぅ~・・・くぅ~・・・」と、ほんの少し寝入っています。

アタシとグリングリンは、窓のから流れる風景を見ていました。

路面電車の通りにいろんな人、店が見えます。

買い物している人、お茶を楽しんでいる人、犬と散歩している人・・・いろいろです。

・・・。

「あ、魔女。」、グリングリンが空を見上げていいました。

・・・。

「あ、ほんと。」

「珍しいな。青空ミングか。」、グリューロット姐さまが言いました。

「行く方面は一緒か。」

・・・。

青空ミング。これといって有名でもない魔女の一人。でも、珍しいらしいです。

「あのホウキ・・・エクトアルト。」

「エクトアルト・・・レアものですね。」

「あれは高級品だ。そんなに速度を上げていないから、もうすぐ降りるのか。」

(「エクトアルト」、・・・触ってみたい、乗ってみたい・・・。)

「「アレ」、特殊免許いるぞ。」

「あうう・・・。」