晴暦3099年、無責任魔人のハオ
晴暦3099年4月2日。
ここはスーリア国の東端の港町「サン海花町」。
今、ここにある太楽の支店に本家からの訪問者のビターが来ていた。
・・・。
と言うわけで、そのように。
「で、それで終わり?」、唐突に声がした。
ビター、ビクッとする。
リベリカ、ビクッとする。
ワタシ、ルララも、もちろん、ビクッとした。
・・・婆ちゃん!!
「そりゃま、やりたい事は、やるがいいさ♪」
「肝心なのはいつも、「どう終らせるか?」だ。」
では、どうすれば?
「今までの考えでいいんじゃねえの?」
「あたしも、本家の婆どものこと嫌いだし♪」
「だから、100年経ってもここにいるんだし♪」
「やっちまいな♪」
「そう、」
「祭りの如く、やっちまいな♪」
・・・。
すげー投げやりな言葉を発して、婆ちゃんは姿を消した。
そう、海花の太楽の元締めの婆ちゃんである。
アタシ、ルララとウララの直系の婆ちゃんである。
婆ちゃんは、アタシらより若く見えるときがある。
ってか、歳をとっていないみたいな・・・。
婆ちゃんは、昔言ってた。
「あたしは、ちょっと呪われているの♪10年経っても気にすんな♪」
・・・。
婆ちゃんの名は、太楽の海花のハオ。三姉妹だったらしいけど、長女と三女は行方不明。
でも、ハオ婆ちゃんが居るので海花の安全が護られているって、誰かから聞いたような。
誰だったっけ?