晴暦3099年、海花幽霊のレイ
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の森林地帯「真珠の森」。

・・・。

アタシたち、ウララとビアンとグリングリンは走って、森の大通りの「第一亙通り」を突き進んでいた。

途中、「龍王」に出会った。なんとも無かった。

もう、

もう、何も出ないよね・・・?

・・・。

「・・・うっ!うらめしいぃ・・・」

・・・。

あ、アンタって人は・・・!!

何が、「うっ!うらめしいぃ」よ!!

「あ、あれ?」

また、アタシたち三人の前に「何か」が現れた。

「・・・ねぇねぇ♪相手してよぉ♪・・・ねっ♪・・・」

見てわからない!?この人気の無さと、森の中からの幾つもの視線!!

「・・・うへへ♪ありゃ・・・妖精や妖精や♪・・・」

で、アンタは?

「・・・ゆ、「幽霊」です・・・」

海花離れて、何やってんの?

「・・・巨大な「お化け屋敷」・・・かな?・・・」

「・・・うう、かまっておくれ・・・」

・・・。

幽霊は、かまってくれと言い出した。

そして、へらへらとニヤニヤしながらアタシたち三人の後ろを付いてきた。

・・・。

そう、この「幽霊」は、海花名物の幽霊の「レイ」。

自縛霊でもないのに、ずっとうろうろしている謎の幽霊。

・・・。

「ねえねえ・・・何かおくれよ・・・小遣いとか・・・お菓子とか・・・」

幽霊って買い物するのか・・・?

とりあえず、この場を、

進むべし!!