晴暦3099年、真珠の森のアリス
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国のサン海花町とサワ野町の間にある国土の5割ほどある森林地帯「真珠の森」の東にあるサン海花町側の入り口。

入り口には、人がたくさん集まっていた。

・・・。

「あ~テステス・・・今日は、いい日だ♪いい日和~♪」

・・・。

あ、真珠の森の自治会長さんだ。

「本日は定例の害蟲駆除の日です♪」

「いつも通りのことですが、自治区内での重火器の使用はご法度です♪」

「必ず複数人で行動すること♪」

「暗すぎる場所は十分に注意すること♪」

「そして、」

「「例外」もありえますので、手を出さずに、まず報告すること♪」

「「例外」は、組合が責任持って対処します♪」

うんうん、確認事項は大切だ。

・・・。

「意見・問題などある方々は組合の者に通達してください♪」

「では、各自、準備ができ次第、所定のエリアへの移動を行ってください♪」

・・・。

さすがは、「真珠の森の保安組合」の組合長さんだ。

組合長さんは、昔、とある、何かの何かだったらしい。

でも今は、真珠の森の保安組合の組合長さんを何十年も担っている。

でもね。

組合長さんが乗っかっている、謎の生き物っぽいのは何?

アタシは「ピーーーンッ!!」っときた。

そう、あれが、あの生物っぽいのが、「例外」だって事を。

・・・。

「真珠の森の保安組合」の組合長さんの名は、「アリス」。「深遠のアリス」。

結構謎多き人だ。