晴暦3099年、蟲退治のロー先生
晴暦3099年4月1日。
ここはスーリア国のサン海花町とサワ野町の間にある国土の5割ほどある森林地帯「真珠の森」の東にあるサン海花町側の入り口。
入り口には、人がたくさん集まっていた。
・・・。
ウララとビアンとグリングリンは、てくてくと、ある集団の方に歩いていった。
・・・。
久川先生、おはようございますっ♪
「おう♪春休み終わりかけのちょい旅行か?」
本家の婆ちゃんとこに行くところですっ♪
「今日はにぎやかだぞ♪いや・・・騒がしいぞ♪」
「デバッグ・デー」ですか?
「今回もウチのチームの参加だ♪ふっふっふ・・・皆勤賞ものだな♪」
みなさん、元気ありまくりですね。
・・・。
血気盛んな人達は、「うぉー!」、「うぉー!」っと叫んでる。
「で、結局、真ん中突っ切るのかい?」
予定では、そうなります。
「もう少しで、デバッグ開始だから、もうちょい待っててくれや♪」
・・・。
アタシたちが話していたのは、傭兵集団「ヌフラント・キャンプ」の太守「久川 ロー」。アタシたちは「先生」と呼んでいる。
傭兵と言っても、ここ最近はあまり仕事が無い。
なので、害蟲の駆除が主になっているらしい。
で、その害蟲自体も、思ったほどいないみたい。
「真珠の森」には、「街」がある。電車も走ってる。結構な数の人も住んでいる。そんな森である。
なので、たま~に、害蟲が現れないように、こうやって「デバッグ・デー」という月一の点検があると。
・・・。
アタシたちは、ちょー巨大な害蟲を見た事はあるけど、運が良かったのか、何事も無かった。
今回も何事もないように。
今回も何事もないように。