晴暦3099年、図書館塔を襲う、その正体
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国のサワ野町。

そして、ここは国際図書館「白の塔」。

・・・。

・・・「奴ら」が侵入していた・・・この塔に・・・。

・・・大全太楽堂のフーカとアーサを呼び出した・・・。

・・・。

「奴ら」が侵入されたとされるのは地下50階付近・・・。

・・・。

さすがにね、地下50階付近には誰も行かんわ。

いや、物好きが行く事もあるが・・・。

なんていうかね・・・、

古いセキュリティシステムとか、なんかよくわからないものが徘徊しているのはわかっている。

私?

私も行ったわよ。

本はね、そりゃもう古代の希少財産レベル。

・・・で、

その付近から「奴ら」が来たと思われるの。

たぶん、・・・悪性妖精の「紙魚(シミ)」かと思う。

・・・。

・・・。

・・・来た・・・地下50階。

・・・エレベータを乗り継ぎ、乗り継ぎして・・・。

・・・暗い。

・・・暗すぎる。

・・・?

なにか・・・、「ぴちょんっ・・・ぴちょんっ」と音してる。水漏れ?

・・・、「ざぱあっ!!・・・ばしゃばしゃっ!!」、ちょ、何がいるの!!

・・・。

・・・!

泳いでる!!廊下を泳いでるっ!!

「ねぇ・・・、イド館長・・・あれって・・・蟲?妖精?」

・・・違う。

・・・「ディープ・ネーレイド」だっ!!

・・・逃げろ!!蟲たたきでは退治できないっ!!

三人は思わず叫んだ。

「助けて!助けて、○○○○・バスターズっ!!」

・・・。

・・・来るはず無かった。