あらすじ
晴暦:3099年

樹海雲(a cloud of trees)の広がる
対象図形のような世界「ふらくたる」でのその日々の出来事。

魔法とか、
電気とか、
蒸気とか、
ゆったりとした世界・・・

「さよなら」の「昨日」。
「はじめまして」の「明日」。
「こんにちわ」の「未来」。



100年位昔から平然とした時代になった。
時代は移り変わりつつあり、「新しい世代」の時代に変わりつつある。
でも、
変わらない事が、ほんの少し・・・
ほんの少しだけあったのでありました。



「とある者」が言いました。

「さよなら、古い世界」
「こんにちわ、新しい世界」



今は夏。
100年に一度の「アリアリアの夏」と呼ばれる祭りが、
世界規模で行われている。
人々は歓喜し、不平不満の嫌なことを皆忘れる。
それは誰かが施した魔法のように。
祝うため人々は世界の中心に集まる。
それは電灯に集まる虫たちのように。



そして、その人々たちを
見下ろすもの
先導するもの
暗躍するもの
いろいろな思惑の渦に世界が巻き込まれつつあることに、
誰も気が付くこともなく。



そして、
「心変わるとき、それは恋となる」
との望みあれ。