晴暦3007年、異界転々のフォージー
晴暦3007年5月22日。

ここはスーリアの港町「サン海花町」。

私、フォージー・ファウは、

5年前からハオさんとこの雑貨店、大全太楽堂海花支店の居候をしております。

私は、ハオさんのお使いで、海花町役場総務課に定例の業務報告の手続きに行くところです。

・・・。

私は、5年前は<別の世界>にいました。

いや、いやいやいや、

5年前どころかもっと以前から、数え切れないほどの<別の世界>を転々と飛ばされていました。

<ここの世界>では私の容姿に似た方々が多数存在されます。

ここ最近、「悪魔」なる者たちが出没しております。

私の居候先にも「睡魔」なる悪魔が多数居候しております。

彼らの存在はどこかの世界で見知ったような記憶があります。

そもそも、<ここの世界>には、見覚えのある<別の世界>の文化が見受けられたり。

特に、言語とかには<ろうま>や<かん>、<わ>、<えすぺらん>とかの影響もあったり・・・。

かといって、以前いた<別の世界>は戻れた試しはありません。

今、<ここの世界>にいる「悪魔」は、記憶にある「悪魔」とはなんか違うような・・・。

・・・。

と、町役場に行く途中でふと脳裏に浮かんだのでした。

<別の世界>から転々する度にいつもあるのは<ぴーすめいかー>なる存在でした。

なんで、今頃思い出したのやら・・・。