晴暦3007年、一手百手のチサト
晴暦3007年5月21日。
私はチサト。太楽の勇帝のチサト。只の「召喚師」れす。
全壊した太楽本店の再建もなんとかなりそうだったのれ、
ラテやん連れて、まず実家の天河トキト町に帰るんれす。
・・・。
本店から実家まで電車で半日くらいで着くんれす。
電車の中でうとうとしてたら、ぼんやりと<声>が聞こえたれす。
・・・。
<ティファが動いているぞ♪夏を再現する気だ♪時間が無いぞ♪>
・・・。
・・・うぬぅ・・・、ティ・・・ファ・・・。
・・・、ティファ?
ティファ!?
思い出したれす!ティファ!
5年ほど昔に、わたひを<暗闇>に蹴落としたティファ!
・・・。
なんで、ティファが、<また>動いているんれす?
あんときゃ、<アリアリアの夏>前夜れしたが・・・。
やな予感がするれす・・・。
ラテやん!家に着いたら得物用意するんれす!
「うっせ!わあってる、わあってる!ティファだろ?ティファ!!」
・・・。
あー・・・、同じ<声>聞こえていたんれすね・・・。
「ありゃ、あのうっとおしい<ナイトメア>の声だったじゃねーか!」
「わかってる、わかってる。ティファのやろお、<上>だよ、<上>。」
<上>って・・・、<樹海雲>?
あの樹海雲ってどうやっていくんれす?
「あるだろ?おまえの百鬼とか悪鬼とかに伝って?んんん、なんかおるだろ!?」
・・・。
んんんんんん・・・。
あ!<レンレンルー>ならわかるかもしれないれすよ。
「んじゃ、探すか。レンレンルーを。」