晴暦3007年、嵐流蜻蛉のカルヴァドス
晴暦3007年6月1日。

なにか、

変だ。

この一ヶ月、毎日のように現れていたあの「悪魔」。

どの悪魔もまったく同じ。

どこの街に行ってもまったく同じ。

今まで、何体、斬ってきた?

斬っても、また現れる。

「同じ悪魔」ばかりで「同じ記憶」を持っている?

なにか、

変だ。

<情報局>に<枝>が仕込まれている?

・・・。

「オマエ、ポンポン、イタクシタクナイ?」

お前達には<情報>を司る上位種がいるのか?

・・・。

いや、<情報局>どころではない。

これは、太楽だけを狙ったものじゃない・・・。

<全てが見られている>・・・そうなのか?

・・・。

「ネエ?オマエ、ポンポン、イタクシタクナイ?」

・・・。

「ポンポン、イタクシナイ・・・ノ?アレ?」

太楽の流帝のカルヴァドスは、長剣「蜻蛉斬り」にて悪魔「グライプ」を斬り捨てた。

・・・。

「情報局の<プロテクテッド・コネクション>がハッキングされている?」

「ティカ大婆さまに問いたださねば・・・。」