晴暦3007年、五色藍晶のプルーネア
<エンジェル・ハイブ>は、また「他世界」を引き釣り込んだ。

まただよ。

いつものことだよ。

忘れた頃に「扉」を開く。

扉を開くたびに「難民達」が迷い込んでくる。

「難民達」は「片道切符」しか渡されていない。帰れない。

まただよ。

寝ている振りして、「妖精達」は油断を待つ。

今度の扉は・・・また「あの扉」だよ。

「世界のまわり」じゃ「悪魔騒ぎ」と来たものか。

「アルビオン達」はいつも混乱、阿鼻叫喚。

他色の「フォーミュラ達」は何しているやら。

おっと、我も同類じゃった。

「あの子」は魔王の眷属と化したが、まだフォーミュラへの導きがある、と。

果てさて、我はまた、<エンジェル・ハイブ>の妖精達に負荷与えに行くとするか。

・・・。

「フォーミュラ」の一人である「藍晶のプルーネア」は、

通称「悪魔」を引き込んだ連中の巣窟に舞って行った。

・・・。

プルーネアの駄々話を傍らにいた頂王<マンデルブロ>は聞き流していた。

「ふぅ・・・、あの子も駄々っ子さんですこと。」