晴暦3007年、雷輪来々のラテ
晴暦3007年5月22日。
「おるぁっ!!」
「ちまちま動くなっ!!つーのっ!!」
「当ったるもんが、当たんねぇえじゃねえかっ!!」
「痛い!っつうんじゃ!こん悪魔がああ!!」
「感電しろやっ!おるぅあああっ!!」
空気中に含まれる水分を利用し、「狙った所」に落雷させていた。
そう、「狙った所」だけに!
・・・。
フュゥゥゥウウウン、
こちとら、杖状の発電加速器が壊れる限界すれすれで高出力発電させているっつーの。
「おるああああ!!当たれやあああっ!!」
「!?」
刹那の気配で、足の踏ん張りだけでは足らず、
左手左指が地面に食い込んでまでも力一杯、今いた場所から咄嗟に避けた!
ずどおおおおんっ!!
俺の方に何かが突貫して、さっきまでいた草っぱらが砂塵激しく吹き飛んだ!
「あんだあああっ!?」
「なにしやがっ・・・、ああっ!?」
「てめえ!!、2年前の強襲ウサギ野郎かああ!!」
・・・。
俺はラテ。太楽の車輪帝のラテ。只の「雷鳴の魔法使い」だ。
なんで、あん時の○○ウサギ野郎がここにいんだああ!?ぶっころ!!