晴暦3007年、即興演舞のカフア
晴暦3007年5月20日。

「わが子の為に何でもするのが親でありますよ。」

・・・。

「言われるままでの如く、なされるがままの如く、」

「さも、それが当たり前の事のようなこの世界の在りかたを、」

「<あの子達>が今歩む道は、<あの子達>が自ら見て、聞いて、感じて、<考えた>からでこそ故に。」

・・・。

「私は<それ>を否定しません。否定出来ません。」

「気付いた時には、いつも遅すぎる。」

「気付く事無く、終わる前に。」

・・・。

「人が人であるための情報は数えられるほど少なく、」

「人が人であるための存在は限りなく多い。」

「人はそれを容易く忘れるから傷つけあってしまう。」

「<あの人達>もそのように・・・。」

・・・。

「カフア殿、よろしいですか?」

十五連盟のブライオッシュは、「答え」を促した。

・・・。

「私の成せる事を成しましょう。」

「<あの子達>の為に。」

「<あの子達>の未来の為に。」

・・・。

太楽の海花のカフアは、遥か彼方の「無限回廊」へと歩んだ。

<考える>事を諦めないで。