晴暦3007年、十五連盟のブライオッシュ
晴暦3007年5月20日。

「あー、なかなか状況が躓いておりますねえ♪」

「遥か昔の魔女の真祖と、異端の天上人が、なんか拮抗してますねえ♪」

「そういえば、僕がこの世界に来たときにも、なんと言うか「混沌とした世界」でもありましたね♪」

「それがまた、似たような「状況の再現」の雰囲気もありますね♪」

「それにしても、」

「あなたの娘さん、バレリィ嬢もなかなかやりますね♪」

「開錠できない「白すぎる世界」を容易く開けてしまったのですから♪」

「で、」

「良かったのですか?あの娘さんの御母上のカフア殿が太楽本家に造反する行為をして?」

・・・。

「わが子の為に何でもするのが親でありますよ。」

・・・。

「動きますよ♪この掃き溜め如きのこの世界は♪」

「我々、十五連盟は計画通りに展開中です♪」

「もう少し、あと、もう少しの時間がかかりますけど。」

「僕は考えました。」

「「人」とは異なる異質な時間をかけて。」

「十五連盟は「ただの一歩」に過ぎません。」

「つかんで魅せますよ、「希望への夢」と「希望の未来」を。」

・・・。

十五連盟と名乗る組織の「ブライオッシュ」は高揚していた。