晴暦3007年、とある何某のトゥルミー
晴暦3007年5月14日。

青い空ぁ~♪~。

白い雲ぉ~♪~。

地平線はぁ、

どこにあるぅ~♪~。

逃げ水しぃ~かぁ~、見えないのぉ~♪~。

・・・。

って、おいおい。

ねえ、「大佐」ぁ?

「塩の大地」を走って3日経つけど、

その「動く井戸」って、本当にあるん?

<んぁ? あの我がままな「動く井戸」がそう簡単に見つかるわけねーじゃん。>

昨日の通りすがりの行商人の人は、生まれて一度も見たことないって言ってたやん。エルフやったけど。

<仕方ないじゃん。我がままなんじゃし。>

「大佐」が、そこ行け!すぐ行け!どんど行け!で、やっとこさ、ここまで来たのに。

で、その「動く井戸」ってなんかあるん?

<そこには・・・、なんと・・・、「井の中の蛙」がいるじゃんよ。>

ふぁ?

それって、世間知らずってことでしょ?

<そう・・・、「世間知らず」だからこそ、「世界から知られず」という困った奴がいるんじゃ。>

・・・。

・・・で、

その「井の中の蛙」ってどんなん?

<あれは・・・、そう・・・、「蛙」っぽい、うん、そんな感じ。>

ふぁ?

うーーーん・・・、わけわかんねぇーーー。

この間はマンドラゴラ探しだったしぃーーー。

・・・。

<とりあえず、トゥルミーよ!!前進あるのみじゃんよ!!>

・・・。

どこかの魔王の妖精「大佐」と共に、うち、とある何某の七星のトゥルミーは、5年前から、旅してるぅ~♪~。

・・・。

「セリアの刻」と「アリアリアの夏」が重なり合う前に。

春先なのに、肌焼けるぅ~♪~。

春先なのに、塩辛いぃ~♪~。