晴暦3007年、竜宮玉司のミラージュ
晴暦3007年5月13日。

・・・。

「お~~~い♪」

「ぼんやり乙姫さま~~~♪」

「起きてる?起きてる?起きてる?」

・・・。

「太陽の方角から~~~♪」

「箱舟接近中だよ~~~♪」

「箱舟の他にも、何か隠れているよ~~~♪」

・・・。

ああーーー!!もうっ!!

太陽の方っ!?

あいつは・・・バカの箱舟!!

・・・。

三バカ魔法使いっ!!何とかしなさいなっ!!

・・・。

「星が舞う~~~♪」

「星が踊る~~~♪」

「星が歌う~~~♪」

「「「三バカは~~~♪聞く耳持たず~~~♪」」」

・・・。

「乙姫さま~~~♪」

「箱舟よりも、「ニドヘグ」を何とかしないとね~~~♪」

・・・。

ああーーー!!もうっ!!

呼ばれざる客人、急過ぎっ!!

「ミラージュ」!!、「ニドヘグ」を何とかしなさいなっ!!

・・・。

「へい♪へっへ~いっ♪」

竜宮の玉司(たまつかさ)「ミラージュ」は、気の抜けた曖昧な返事をした。