晴暦3007年、黄昏陽炎のユラメギ
晴暦3007年5月12日、朝焼けの中。

箱舟「ウェブスィーパー」は、混乱の塔「バベル」内部にて船首攻撃を継続し、未だに上昇中であった。

「バベル」は、抗体システムにより、箱舟の進行に妨害をかけていた。

・・・。

ぷぷぷ~~~♪

<抗体システムによるハッキング領域、高速で拡大中。>

それでも「ウェブスィーパー」は、「バベル」の内部を無差別攻撃していた。

・・・?

おりょ?なにか・・・来る?

ぷぷぷ~~~♪

<追走対象物、接近中。>

・・・。

もうすこし・・・。

もうすこし・・・。

・・・。

・・・。

「バベル!突破ーーーーっ!!」

・・・。

<追走対象物も乗じてバベルを突破。>

・・・。

箱舟「ウェブスィーパー」は、爆炎と共に「樹海雲」の上層部に飛び出た。

・・・。

朝の日の光の中に「人影」があった。

・・・。

「ぱぷりか!日の光から交代しろ!!」、いつの間に乗り込んでいた、先の世界王「カレイド」が叫んだ。

・・・。

なにっ?なにっ?

・・・。

「撃破されたはずの「黄昏の姫君」だ!!」

・・・。

黄昏陽炎のユラメギ。「永遠の黄昏の魔王」の眷属。

・・・。

「「純粋なる眷属」は厄介だ!「魔王」を探せ!ぱぷりか!!」