晴暦3007年、龍言呼帖のクルーチェ
晴暦3007年5月。

・・・。

<雨、土、雲。>

<鳥、舞う、空。>

<かがやく、ひかりが、照らし出す、花の、道。>

それは、昔々の只の歌。

それは、昔々、楽しそうにある娘たちが歌っていた只の歌。

・・・。

<「歌」は良い・・・。>

<「歌」は良いよ・・・。>

<「世界」は、「歌」を「綴って」いる・・・。>

<「世界」の「龍」が、「歌」を「綴って」いる・・・。>

<「私」は・・・、>

<「伝え」なければならない・・・。>

<「私」は・・・、>

<「伝え」なければならない・・・。>

<・・・。>

<「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」>

<「私」は「また」、・・・。>

<また、「娘たちの歌」を伝えなければならない・・・。>

・・・。

「龍言呼帖」の龍伝人の「クルーチェ」。クルーチェは、歌った。「世界の狭間」から「世界の表面」へ・・・。

・・・。

<「龍」よ・・・。>

<「世界」に「歌」を、広げておくれ・・・。>

<「世界」に「歌」を、伝えておくれ・・・。>