晴暦3007年、頂王のマンデルブロ
晴暦3007年5月。

・・・。

「これ」は、「この世」・・・。

「あれ」は、「あの世」・・・。

「ここ」は、「世界」・・・。

複雑な様で単純に広がる、「ここ」が「世界」・・・。

回帰的に幾何模様のように広がる「世界」・・・。

・・・。

「アリス」・・・、あなたは「何」がしたいの・・・。

「アリス」・・・、あなたは「何」を求めているの・・・。

「アリス」・・・、あなたは「何」も欲していない・・・。

・・・。

己が己であるために必要な情報を定義するには、膨大な情報が必要。

ここには、その膨大な情報がある。

定義さえ出来る。

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「アリス」が見たいものは・・・。

「アリス」が望むものは・・・。

・・・。

「アリス」・・・、「私」は「ここ」にいる。

「私」は「ここ」にいる。

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「私」は「臆病者」・・・。

だから、「わたし」は「ここ」に閉じ篭った・・・。

・・・。

「世界」は、広がる。

「世界」は、全てのものが保持している。

「限りある」ようで、「限りなく」。

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「私」は、頂王「マンデルブロ」。

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「全てのものが始まる前から存在し、全てのものが尽きる時まで存在する。」

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いずれ、「私」に「出会うもの」が現れる時まで・・・。