晴暦3007年、嵐の英傑のアリィー
晴暦3007年5月14日。
・・・。
<ねえ?アンタはどうしたい?>
あんたなら出来る?。
<この僕に何をして欲しい?>
同族殺し。
<同族殺し?>
そう、同族。
<誰が、同属なんだい?>
あの、うっとおしい悪魔の「虚無」。
<ああ、「虚無」か・・・知らないなあ♪>
そう、その「虚無」。
<ああ、「虚無」の「存在」は知っているよ♪>
「存在」・・・だけねえ・・・。
<「あれ」は、「有」と「無」の判別が難しいわ♪>
「居て」、「居ない」、そんな感じだった。「弱点」って無いの?
<「弱点」・・・知らないなあ♪>
知らない・・・ねえ・・・。
<だって、・・・「終らない」んだから♪>
「終らない」・・・?
<「虚無」って、知ってる?>
なんとなくね・・・。
<何にでも、何処にでも、「存在」し、「存在」しない♪>
・・・。
<まあ、やってやるさ♪>
・・・。
<魔女の「アリィー」殿♪>
・・・。
憂鬱の悪魔の「デプレシオン」は、憂鬱らしさを見せず、とても楽しそうだった。
・・・。
そう、「面倒」なんだよ。あの「虚無」は♪
<「面倒」・・・ねえ♪>
かつて、数度の機会があった「ドット・ウィッチ・プロジェクト」の影に気配があった。
なぜか「失敗」する。
あいつの「気配」があったかもしれない。
そう、「アイツの気配」もあったかも・・・。
憎ったらしい、あの「天ノ原のアリス」のね♪
・・・。
嵐の魔女「アリィー」、嵐の英傑の「天ノ河のアリィー」は、何かを考えていた。
その考えに、笑みが浮かんでいた。