鬼神の天地六角
今は晴暦3007年5月15日。

ここは、大全太楽堂本舗。

その空には、あらゆるものを苦しめる悪魔「猛毒」がいた。

・・・。

<鬼だ・・・。>

<鬼が来る・・・。>

<そう、>

<待ちわびた鬼・・・。>

<この刻をどれだけ待ちわびたか・・・。>

・・・。

空を舞う悪魔「猛毒」の中に一人の少女が現れた。

・・・。

赤き亡霊「レッドアラート」は構えた。

・・・。

「猛毒」の中を平然と歩く少女には笑みが浮かんでいた。

<鬼。>

<鬼神。>

<鬼神のアリン。>

<導かれて、ここ「星天河神宮」跡地に参じた。>

・・・!

<天地六角!>、レッドアラートは不意に言葉が出た。

「天地六角だと!」、普段は冷静な竹取の魔女は声を荒げた。

「い、いかん!」

「赤き警鐘!絶対に天地六角に触れるな!!浄化されてしまうぞ!!」

「天地六角がここにあるという事は、古の星天河神宮を破壊したのは鬼なのか!!」

「赤き警鐘は・・・神宮の戦巫女だったのか!?だから・・・」