龍技のサクラ
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

「テントーリア!スコーピオが通用しないよ!!」

・・・。

「メルティア様!一旦、離れましょう!何か変です!」

・・・。

「ふぅ・・。」

「古式剣術、スコーピオ。残っていたこと自体、歴史です。」

「しかし、離れすぎました。あなたたちは、俗世間から離れすぎました。」

「なにもおかしいことではありません。すでに攻略法があるのですよ。」

「この土地は、離れすぎました。世界から、離れすぎました。」

「外の世界がどうなっているかご存知ですか?」

「もう、昔とは違うのですよ。」

「目を開きなさい。」

「手を伸ばしなさい。」

「そして、感じなさい。」

「常なる世界の変動を。」

「世界を知る事は、恥ではありません。」

・・・。

「・・・。」

「・・・そう、あなたたちは知らなかったかもしれません。」

「・・・感じますか?世界が動いていることを。」

「・・・感じますか?何かが起こっていることを。」

・・・。

「私の吹雪は、サクラ吹雪。」

「今、暖かき心がこの地に降り立ちました。」

「この幻燈サクラ、凍てつく氷の鍵を溶かして見せようぞ。」