赤兎のスカーレット
ここは、南リアニン半球最南端「メルカトラバ」。

・・・。

進軍する「南洋ミラーズ」・・・。

・・・。

「メデューサ以外にも誰かいる・・・、赤兎・・・、赤兎!!」、先行する斥候が何かを確認した。

「赤兎を確認!!」

・・・。

またも信号弾が上がった!

・・・。

「識別、赤5。敵対象物クラスS!」

倦怠の悪魔が答えた。

「反応、魔女。赤兎。」

「あの赤兎か・・・。」、ラフィンは唇をかんだ。

・・・。

「太楽の赤兎、スカーレット。腐敗の魔女・・・。」

「狙撃手!メデューサの「目」を見るな!隣にいる敵対象物の狙撃を開始せよ!」

「パシュッ!」、消音機を通して弾丸が「赤兎」の額を目掛けて襲い掛かった。

・・・。

「着弾確認。」

・・・。

敵対象物、「赤兎」は平然としていた。

弾丸が額に触れる前に「腐った」のだった。

「物理攻撃」が効かない・・・。近寄ったらメデューサに「呪い」を受ける。

ラフィンは一人、前進した。