制圧のマージン
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」の湾。

クリスタルズは外界、諸外国とは隔絶さえている。鎖国である

・・・。

「全軍、首都「マッハマル」へ向け、前進せよ!!」

そこに攻め立てるものがいた。

それは「金の逆さ三雫」を施した軍章。

中央大陸の北国「シーバウス」の軍隊である。

・・・。

「カローザ様!あ、あれが、魔女「ファンデメルヴェ」ですか!?」

「そうだ。」

「フラン様・・・。」

「よく見ていろ。この先、どのような障害が立ちはだかるやもしれん。」

・・・。

私は感じた。

人で無い者たちの戦い。

それがこの先にあるということを。

・・・。

私はマージン。事務官を行っていたところ、フラン卿の補佐官に急遽任命されました。

それも、フラン卿直々の引き抜きとのことでした

私には「制圧」なる能力があるそうです。自覚はありません。

私は・・・、生きて帰りたい。