雲と天秤
わたしゃ、「リンリン」は見たのでした。
初めて見る「地表への鍵」を。
・・・。
そして、わたしゃの上を何かが飛び過ごしていきました。
あれは・・・。
そう、あれは・・・、「琥珀の華」というガーディアン。
・・・。
「琥珀の華」は「地表への鍵」に吸い込まれるように入っていきました。
あ。
帰ってきました。
また、わたしゃの頭の上を通り過ぎていきました。
・・・。
「地表への鍵」から何か黒い人影がやんわりと出てきました。
・・・。
<ここの代表者に会わせていただきたい>
!!
「代表者」とは、なんぞね!?
ってか、「代表者」なんかいたの!?
<ここの代表者に会わせていただきたい>
・・・。
はわわ・・・。
はわわ・・・。
・・・。
「はいは~い。「仮の代表者」ですよ~。」
「うんうん。そうね~。あれ・・・かな?」
「仮の代表者」は、虚空の天を、指差した。
「そうそう。あれがね~。わたしたちにとっても邪魔なのよね~。」
「あ、あなた。「立会人」になってね♪」
え?
え??
えーーー!!
・・・。
わたしゃは「リンリン」。「仮の代表者(竜宮楼の乙姫)」に「立会人」にされてしまった者です。