バベル
<<ヤンヤディラ、ヤンヤディラ>>
<<ヤンヤディラ、ヤンヤディラ>>
<<ヤンヤディラ、ヤンヤディラ、ルーーー>>
・・・。
<<人は高みを望むもの>>
<<高みと引き換えに疎通を失った>>
・・・。
<<我は高みを望むもの>>
<<引き換えるものは全て捨てた>>
<<そう、只々、高みを望むだけ>>
・・・。
<<我は高みを望むもの>>
<<引き換えなくても疎通を奪うのか>>
・・・。
<<さあ、見せてくれ>>
<<お前たちの「高みの望み」を>>
・・・。
バベルの言葉は、「塔」の中を響き渡った。
いや、「言葉」は、「意識」に直接響き渡ったのかもしれなかった。