立ちはだかる壁の悪魔
フォージーです。

海花を離れて何時間になるのでしょう。

見渡す限り地平線は真っ青な海です。

・・・?

あれ・・・?

あれは・・・、どこかで見た・・・。

そう・・・あれは、「箱庭の世界」にもあった「バベル」・・・、それにあの「壁」の悪魔。

私をあの場所へ?

「・・・そうだ、・・・フォージー・タングラムよ・・・。」

・・・。

「・・・彼の所は・・・この世界ではない・・・。」

・・・。

「・・・そう、・・・タングラムの鍵が必要だ・・・。」

「タングラムの鍵」・・・。

「・・・フォージー・タングラムは、5年昔に、ただこの世界に迷い込んできたわけではない・・・。」

その魔女「大烏のブラン」は、言った。

「天劇の王を呼び出してくれ・・・、箱舟だけでは無理なのだ・・・、フォージー・タングラム。」