黄昏の姫君ユラメギ
晴暦3007年5月10日。

・・・。

空中戦艦「ブルトラ」艦内は騒然としていた。

・・・。

<前方に巨大な人型確認!!>

「監視員!なにやっているんだ!!」

<レーダーに映りません!目視により確認!!>

「何だというのだ!!」

・・・。

人型の顔らしきものがブルトラに向いた。

・・・。

「主砲発射!!接近させるな!!」

<主砲発射!!>

<主砲発射!!>

・・・。

人型に60センチ弾が次々と命中して爆煙により確認が取れないほどであった。

・・・。

「どうだ!!やったか!?」

「・・・!!」

監視員の声が艦長に届くことも無く、ブルトラの艦橋が破壊され、炎を上げながら、トイナナ海に落ちていった。

・・・。

あちゃ~・・・、「黄昏の姫君」もこちらに出てきたか・・・。

「えらいこっちゃ!」、「えらいこっちゃ!」、「えらいこっちゃ!」、「えらいこっちゃ!」・・・睡魔ズは慌てふためいた。

・・・。

黄昏の姫君「ユラメギ」は直上の太陽の日差しを受け、逆光により黒く見えたが、目見当たる部分が緑色にぼんやりと輝いていた。