ユグドラシル・セブン
晴暦3007年5月9日。

所は、大全太楽堂本舗再建現場。

所は、「こちらの世界」の「世界の中心」。

カフア、クララ、太楽親衛部隊は、龍王エイトと交戦していた。

いや、交戦とはいえないほど、一方的な戦闘であった。

エイトが・・・。

エイトが、あまりにも強固であった。

それでも、決定打が欲しかった。

敵が、エイトなのか?、それとも・・・。

疑心暗鬼の中の戦い・・・。

ここにまた新たなる者が現れたら、完全に壊滅であった。

先ほどまで宙に浮いていたエイトが、片足を地に付けた。

!!

大地が波立った!!

エイト以外の全ての者が慌てふためいた。

いや、一人立っている者がいた。

「誰だ!?」

「進行を止めよ、ユグドラシル・エイト。」

「あれ?復活?ユグドラシル・セブン♪」

ユグドラシル・エイト?

ユグドラシル・セブン?

「おっひさしぶりぃ~~~♪」

「何百年ぶりだ。」

え?

ユグドラシル・セブンの持つ巨大な得物は・・・、先ほど吹き飛ばされたペネトレータの物。

・・・どういうことだ?

「我々はユグドラシル。世界の門番。自ずから他者に干渉してはならない存在。それが歪み始めている。」

「我々は龍王。世界の守人。自ずから領域外に出てはならない。それが歪み始めている。」

・・・。

「じゃあ、セブンも歪んでいるんじゃないの~?」

「そう歪んでいる。歪んでいる物同士の会合は禁じられている。しかし、時代は変わった。」

「ふ~ん♪じゃあアタシも変わらせてもらうね~♪」

・・・。

・・・危険だ。

・・・ここは危険だ。

カフアの感じた嫌な予感はすぐに起こった。