万華鏡のカレイド
天に突き刺さる「真白なる世界樹」のある場所。
ここは、美しき巨大な船「ウェブスィーパー」の船首。
「ウガーーーーーーッ!!」、世界征服したワルキューレのカレイド・スコープは叫びながら剣戟を繰り返していた。
「ウガーーーーーーッ!!」、カレイドの剣戟は、普通の人間には目には見えないものであった。
・・・。
「ニヨニヨ♪」と、その必死に笑いをこらえている者がいた。
「ほらほ~ら♪もっと、討ち込め~♪」、箱舟の主の「ぱぷりか」が目じりに涙を浮かべて、口元が緩んでいた。
・・・。
「ぱぷりか、うるさいーーーっ!!」、カレイドは叫んだ。
カレイドが打ち込んでいる相手は、「黄昏の姫君」と呼ばれるものであった。魔王の眷属、「魔人」である。
・・・。
「ぷははははは♪」、ぱぷりかは笑いが止まらなかった。
カレイド自体は常人から見たら、「普通に化物」である。
攻めて!攻めて!攻めまくっている!
が・・・。
「これが嫌だっただよ!!」、カレイドは絶叫した。
剣戟で、苛烈に火花が散りまくっていた・・・。
「斬っても斬っても!すべて無効化されるっ!!硬いんだよっ!!」
「ぷぷ~~~っ♪」、ぱぷりかは吹き笑った。
「バカーーーッ!!自分だけ暖かいところで見物しているなーーーっ!!」
・・・。
「カレイド~~~♪、あんたはカレイドスコープ♪、万華鏡♪、そして、幻惑の「タングラム」であること忘れてる~~~♪」
・・・!!
「マジ忘れてたっ!!気安く言いやがって!!」、カレイドは「構え」を変えた。