四つ尾の幻狐
この世のどこかにある無限回廊「永久組曲」。

暗い・・・。

暗くて何も見えません・・・。

唯一の明かりはナビゲーターの幽霊さんのランプだけ。

・・・。

あら?

お久しぶり♪

3分ぶりかしら?

それとも、3時間ぶりかしら?

3日ぶりかしら?

3ヶ月ぶりかしら?

3年ぶりかしら?

30年ぶりかしら?

まあいいわ♪

・・・。

あら?

面白いものを踏みつけているわね♪

「それ」、ちょうだい♪

「何かわからないものよ。「これ」。」

ね♪ちょうだい♪

・・・。

すでに「これ」は「それ」と扱われていた・・・。

うふふふふ♪そ~れっ♪

・・・。

四つ尾さんは、「それ」を鷲掴みにして、ひょいと「闇」に消えていった。

・・・。

<ギョワーーーーーーーーーッ!!>

聞こえたのは、「あれ」の悲痛な叫び声であった・・・。