銀の蜜のファンデメルヴェ
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

シャクシャク・・・。

うん。おいし♪

シャクシャク・・・。

あら?

メルティアとテントーリア・・・「スコーピオ」を使っているの?

強敵♪難敵♪ほぼ無敵?

うふふ・・・♪

シャクシャク・・・。

頑張りなさいな♪頑張りなさい♪

いつも他者を見下しているから、こういう目に遭うのよ♪

シャクシャク・・・。

え?

「出陣しないのか?」、ですって?

シャクシャク・・・。

うふふ♪

私には「禁断の果実」があればいいの♪

私はあの二人のように剣術、得意ではありませんから♪

シャクシャク・・・。

おいし♪

・・・。

何処でどうやって、騎士二人の苦戦を知っているのかわからないが、

この者、銀の蜜の「ファンデメルヴェ」と呼ばれるものは、

「禁断の果実」を舐めるようにかじっていた。