ペンギンアーマーのペギー様
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

私は「ペギー」。

この帝国の公爵の「ペギー」。

私は、「ペンギンアーマー」を着こなしている。

ふむ。

この「ペンギンアーマー」は、その名のとおり、「鎧」である。

「鎧」であると同時に、「防寒具」でもある。

暖かいのである。

・・・?

あれは・・・。

ハロー村のオーロラ嬢ではないか?

「オーロラ!オーロラ嬢!!」

吹雪の中、オーロラ嬢はこちらに気づき、こちらに向かってきた。

「ペギー様!」

「ペギー様!こちらに黒紫の狐耳の者は来られませんでしたか?」

うむ。オーロラ嬢よ。

今は耐えるのじゃ。

「何をです?何を耐えるのですか!?」

言えん!それは言えん!!騎士と交戦中だなんてとても言えん!!

「な、なんてことなのでしょう!!」

・・・。

私は「ペギー」。

この帝国の公爵の「ペギー」。

うっかり口が滑ってしまった・・・。