カレイド・スコープ
天に突き刺さる「真白なる世界樹」のある場所。

「ドンドンドン!」

・・・んあ?

「ドンドンドン!」

ここは、美しき巨大な船「ウェブスィーパー」の操舵席。

私は操舵者の「ぱぷりか」。

「ドンドンドン!開けろぉっ!!」

天窓に誰かいる。

うるさいなぁ・・・。フュイイイーーーン!!

「ドンドンドン!エンジン噴かすなぁっ!!」

あらぁ?誰でしたっけ?

「ふざけるなっ!」

・・・。フュオオオーーーン!!

「開けろってっ!!」

なんだって?

「中に入れろっ!!」

定員いっぱいでぇ~すぅ♪

「仮にも箱舟だろっ!!」

「仮にも」って失礼な!十二分に箱舟ですぅ!ぷんぷん!

「だぁーかぁーらぁー!中に入れろっていっているっ!!」

うるさいなあ!バカカレイドっ!

「バカとはなんだ!バカとはっ!!」

船の天井が突然開き、カレイドが落ちてきた。

ぷはははははっ♪「世界王」はどうした♪「世界王」は♪

「うるさいなぁ・・・。討たれて、負けて、逃げてんだよ!」

あらあら、これは失敬・・・♪ぷはははははっ♪

「笑うなって!!」