神を知る者、名はアリス。
晴暦3007年5月。
「ねえ?「神様」って知ってる?」
イノセンスはたずねてきた。
「「神様」を信じるとか、そういうのは知ってます。」
オルカは答えた。
「でも、信じる信じないは人それぞれだと思います。」
「そう、信じる信じないは、何処の世界でもいっしょ♪」
「何処の世界?ですか?」
「「何処の世界でも」だよ♪」
「僕の世界でも信じるもの信じないものがいる。それは自由だよ♪」
「その「神様」がどうしたのですか?」
「そう、その「神様を知るお方」を迎えにいって欲しいの♪」
「「神様を知る」・・・ですか?」
「そう、その「お方」は「神様」を知っているの♪信じる信じないじゃなくて♪」
「その「お方」は「神様」を知って、数え切れないほどの「世界」を「旅」してきているの♪」
「その「お方」は、きっとここの世界の誰もが生まれる前から知っていて、去り行く後も知っている、そんな「お方」なの♪」
「その「お方」とは面識はあるのですか?」
「ないっ♪」
「でも、わかるんだ♪」
「あの雲の向こうに居られるという事を♪」
「面識が無いのでどうやって探すのですか?」
「大事な質問だね♪」
「そう、こう叫ぶんだ♪」
「「アリス」さまーーーっ♪次の世界へ参りましょーーーっ♪ってね♪」