魔導士?魔法使い?どっちでもいいや。
今、晴暦3007年5月。
「はい。チューン魔導士派遣事務所です。」
「はい。ミニミニ雑貨商会のキラメキ様。いつもお世話になっております。」
「はい。菜の花 ロータスですね。少しお待ちください。」
・・・。
「あい。菜の花です。・・・、うげげ・・・キラメキさん・・・、今日は何の御用でしょうか?」
・・・。
「あい・・・。わかりました・・・。」
がちゃり・・・。
アタシは受話器を置いた。
・・・。
アタシは世界管理機構の元内閣調査管理室の室員の「菜の花 ロータス」。
アタシは、元「魔導騎士」であった。
アタシは、管理責任を問われた室長と共に即時解任され去った。
そして、魔導士派遣事務所で働いていた。
それが・・・。
「なんで今頃、招集かけてんだよーーーっ!!」
思わず叫んだ。
仕方が無いので、魔法杖と刀と拳銃とその他もろもろ、非合法な武器をかき集めた。
・・・。
「ロータスさん♪、いってらっしゃい♪」
電話番の子がにっこり微笑んでいた。
アタシは泣いていない・・・。
これは、「目から汁」が流れているんだ・・・。
魔導士?、魔法使い?、どっちでもいいや。
飯さえ食えりゃ・・・。