虹のティファ
・・・。

「コナ、行ったね。」

コナ姉様、行かれましたね。

「さて、ティカや。」

はい?

「お前も何か隠しているな。」

あら?わかりました?

「な~んか、変な気配がする。」

ティファや、はいっておいで。

「はい。ティカ大婆様。」

「秘蔵っ子の虹華のティファです。」

「虹」ね・・・、「黒い」ね・・・。

「何を仰います姉様。この子はとても虹色に輝いております。」

ん~ん・・・、何か違う。

「わかります?」

「竹取の大婆様だけが大魔女を育てられるわけじゃありません。」

大魔女。

「はい♪大魔女です。」

・・・。

漆黒の娘、太楽の虹華のティファは寡黙に正座していた。

・・・。

<この子なら・・・、この子ならできる。>

モカはティファの眼を見て、そう感じた。