狂気と脅威の泉
今は晴暦3007年5月。

ここは、ある国のある場所のある日差し下。

・・・。

お前たちは、・・・「いらないもの」。

・・・。

「ワレワレハ、イラナイモノ。」

「ワレワレハ、イラナイモノ。」

「ワレワレハ、イラナイモノ。」

「オーレヲ、クレ。」

「オーレヲ、クレ。」

「オーレヲ、クレ。」

・・・。

お前たちは、・・・消し飛べ。

その者はそう言って、半径数キロに渡って大地を鏡のように滑らかに削り取った。

オーレは渡さない。

オーレは渡さない。

オーレ・・・。

・・・。

その者の頬を一滴の涙がこぼれた。

・・・。

オーレを探す者、妖精「溢れかえる泉」は天を見つめた。